鍼・灸は、どちらもツボを刺激することで身体の「気」に働きかけ、自然治癒能力を高める歴史ある治療法です。
鍼
鍼というと、痛そうなイメージがありますが、実際には痛いという感覚はなくどこに打たれているのかさえわからないほどです。治療に使われる鍼は注射針はもとより、縫針よりも更に細く、髪の毛よりも少し太いくらいの0.2mm程度のものです。先端は更に細く、刺入時の痛みを無くす工夫がされています。鍼治療は、人間の皮膚感覚の中でも痛みに関する感覚を、治療に利用する方法で、鍼を皮膚に接触させたり、刺すことによって鈍っている神経機能を興奮させ、また逆に興奮している機能を抑制することによって、体の不調を治療しようとするものです。鍼治療には、すぐれた自律神経調節作用があり、ストレスや更年期などによる自律神経の失調から起こる不眠や頭痛、どうき、不安感などに特に効果があります。なお、当院で使用している鍼および針管は、ディスポーサブル(使い捨て)針を使用しておりますので、エイズウィルスやB型肝炎などの感染の心配は、全くございません。
灸
灸治療は、灸の熱刺激で皮膚組織を焼くことによって死んだ組織のごく小さな部分が分解して皮膚から血管に吸収され、これが刺激となって血行を良くし、血液内にさまざまな免疫物質をつくり、同時にこの温熱刺激により、体内の機能改善をします。胃腸系の疾患(生理痛や便秘も含めて)や筋肉の緩和にとても効果があり精神的にもリラックスできます。火を使うので多少は熱く感じますが、ヤケドをするような心配はまったくありません。灸も昔と違って跡が残らないよう工夫されています。当院では最新の電気光線の灸を使用しています。